大きな籠と小さな籠 ~ 記憶と想いを運ぶ


イベント詳細

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内山礼子 フエルト展

大きな籠と小さな籠 ~ 記憶と想いを運ぶ

遊牧民の必需品と成りえるものが作りたくて、最初の『籠』を作った。遊牧生活で運ぶのは「生命」と「幸」。あちこちの国で出会った羊たちの毛が『籠』になった。私の記憶と想いを運ぶ『籠』たち。私のDNAの中の記憶、錯綜する想い、『籠』は大きくて重くなってきた。足元に、そっと置いてみる。消え去ることのない記憶と経験。人類と共に歩んできた羊たちの記憶を宿す羊毛が静かに優しくそれらを包み守っている。私は、新しい、小さな『籠』を携える。そこには「子供たち」、「未来」そして「優しさ」が入っている。

【作家紹介】

札幌出身のフェルト作家、内山礼子は帯広畜産大学と大塚テキスタイルスクール(東京)という異色の学歴の中で羊と羊毛の世界に引き込まれていった。羊毛は防水性、防音性、断熱性を兼ね備え、そして縮絨(フェルト化)する。人類最初の家畜と言われている羊は、我々に衣食住を提供し続け、現代生活においてもその役割はほとんど変わっていない。

「この21世紀において羊毛にどのような可能性があるのか、探求することにはとても興奮を覚える。私は、手仕事が社会にもたらす幸福感と美しさがとても好きだ。科学技術が絶え間なく目覚ましく発達する中で、私たちは自分たちの「手」がいかに技術を備えているか、忘れがちである。私の作品を通して、我々の手にしか創りだすことのできないものがあることを再確認してもらえればうれしい。」と内山は語る。

身に纏う作品は、纏うものの個性を表現し、バッグは持つ者の記憶と経験を運ぶ。テーブルウェアーや壁掛け、敷物などは人々が集う場を創り出す。

世界中をワークショップで飛び回る合間に創り出される彼女の世界にぜひ触れていただきたい。